初めてダイエットをしてみて、
- 人の体はどうなったら太ってしまうのか
- どうなったら痩せるのか
という理由が明確にあることが分かりました。
単純なことですが、この仕組についてちゃんと理解をする必要があります。
というわけで、まずはこの基本からご説明させていただきます。
コンテンツ
人はなぜ太ってしまうのか?そのメカニズム
まず「なぜ人は太ってしまうのか」という原理についてなのですが、それは
- 基礎代謝量が減る=筋肉量が減る
- 食べ過ぎ
という2パターンに大きく分類できます。
基礎代謝量が減る = 筋肉量が減る
まず「1.基礎代謝量が減る=筋肉量が減る」のパターンですが、 これは
「昔は食べても太らなかったのに、最近お腹に肉が増えてきた」
という状況があてはまります。
二十歳を過ぎると、何もしなければ男性も女性も筋肉量はどんどん減っていってしまいます。
これはある意味どうしようもなく、人間には命があるので死に向かっている以上あらがうことはできません。
筋肉量が減ると何が1番問題かというと、
「消費するエネルギーが減るので、基礎代謝量が減ってしまう」
ということです。
のちほど詳しく説明しますが、筋肉というのは体の中でも非常にたくさんのエネルギーを必要とします。
その筋肉が少なくなるということは、体で消費されるエネルギーも少なくなってしまうことを意味します。
消費エネルギーが少なくなるので、結果的に「時間をかけて徐々に太りやすい体になっている」ということなんです。
知らず知らずのうちにどんどん太りやすい体になっている…。
怖いですよね…!(>_<)
同じ量のご飯を食べていれば、それはどんどんお肉が付きやすくなるわけです!
体がこのように変化していることに気づかないで数年経つと、30歳手前くらいから、
「あれ、最近お腹にお肉がたまって来たな…全然とれないんだけど…」
という現象が起こります。
いわゆる「中年体型、中年太り」というやつですね。
「昔は食べても食べても太らなかったのになぁ」
「若い頃はあんなに細かったのになぁ」
という人がいると思いますが、何もしなければ体は確実に基礎代謝が落ちて太りやすい体になっていきます。
逆にいうと二十歳の頃の筋肉量を維持していれば、基礎代謝量も維持されるので、二十歳の頃の体型と変わらないのです!
なので太らないためには、兎にも角にも
「筋肉を減らさない!」
ということをまず考える必要があります。
どんな時に筋肉は減ってしまうのか?
筋肉は日常生活の中でも、気をつけないと減っていってしまいます。
日常生活で「筋肉が減る」という現象はどういう時に起きるのでしょうか?
それは、
「お腹がすくと筋肉は減ってしまう」
のです!
お腹がすくと体はエネルギー不足になります。
そこで体はエネルギーを補給しようとするのですが、お腹が空っぽの状態なので、体内からエネルギーを取ろうとします。
そしてその対象は、
「筋肉」
と
「脂肪」
の2種類になります。
人間の体というのは実はこの筋肉が大嫌いなのです…。
なぜかというと、体の中で筋肉はどんどんエネルギーを使う存在だからです!
筋肉が体にたくさんあると多くのエネルギーを使うため、体にとっては好ましくないのです。
体としては生存のためにも、できればエネルギーは温存しておきたいのです。
それに比べて脂肪は、
- エネルギーも使わないし
- 筋肉よりも重量が軽いため
エネルギーの保存効率がよいのです。
「筋肉」と「脂肪」を天秤にかけたとき、体は「筋肉」から優先的になくそうとしてきます。
なので、お腹が空いた体は筋肉に目をつけて、筋肉から先にエネルギーに変えて減らしていこうとします。
これが長時間繰り返されると「じわじわと基礎代謝が減っていく」ということになります。
そして基礎代謝が減ると消費されるエネルギーが減るので、あまった分は脂肪として体に蓄えられてしまうのです。
このように体というのは、自然と筋肉を減らして脂肪を蓄えようとする方向に働きます。
そのようになると、さらに体は筋肉が少なく脂肪の多い「太りやすく、痩せにくい体」になります。
どうすれば筋肉量を維持することができるのか?
ではどうすればいいのかですが、ここで重要になってくるのが、
「お腹が空いて筋肉が減る前に、ご飯を食べる!」
ということです。
お腹が空いたな、と思う時間は
- 朝起きた時間
- お昼前
- 夕飯前
が多いと思います。
「あれ、1日3食ちゃんと食べれば良いの?」と思ってしまうのですが、実は自分が意識して「お腹が空いた!」と思う頃には体はもう栄養不足状態で、筋肉からエネルギーへの変換が始まっています。
「お腹が減っている」という状況は、「筋肉がエネルギーに変えられている」というアラートでもあるのです。
ですので、「お腹が空いた」と思う前に食事を取ってエネルギーを補給し、筋肉を減らさないようにしなければいけません。
なんとなく、だんだん1日5食ダイエットに近づいてきましたよね?
ではその「お腹が空く前」というのは、いったいいつ頃なのでしょうか?
どれぐらいの時間に食べればいいのか?
では、どれくらいの時間に食べるのが適正なのか?というところですが、それは食事を約3時間間隔にすることです。
3時間ごとになにかを食べることによって、筋肉の減少を防ぐことができます。
だから、1日5食ダイエットなのです。
体のエネルギー補充とってはこのリズムが一番良いのです。
実際に私が1日5食ダイエットをしていた時は、
- 09:00 朝ご飯
- 12:00 昼ご飯
- 16:00 夕ご飯
- 20:00 夜ご飯
- 23:00 夜ご飯パート2
というスケジュールでした。
こうやって1日5回食べる(=筋肉量を減らさない)ことで、実際に3ヶ月で13キロの減量に成功しました。
逆に言うと「ちゃんと5回食べたからこそ、13キロの減量に成功した」のです。
長くなったのでいったんまとめますと、
- 3時間以上空腹が続くと筋肉がエネルギーに変換され、筋肉量が減る
- 筋肉量が減ると、基礎代謝量が減る
- 基礎代謝量が減ると、消費されるエネルギーが減る
- 消費エネルギーが減ると、消費されないエネルギーは体に脂肪として蓄えられる
- 結果的に太りやすく痩せにくい体になってしまう
という流れになります。
一言で言うと、
- 痩せるためには、筋肉を減らさないように3時間おきに食事を取った方がよい
ということになります。
もう一つの大事な要因「食べ過ぎ」
もう一つの原因の「食べ過ぎ」についても説明します。
筋肉を落とさない為には、ただただ1日に5回食べればいいというわけではありません。
1回の食事で食べ過ぎるとそれはすべて脂肪になってしまいます。
当たり前といえば、当たり前ですよね(笑)
具体的には「腹八分目」。
この状態より食べて苦しい状態までいくと、8分目を超えた食事は全て脂肪として体に蓄えられてしまいます。
私が1日5食を食べていたときは、満腹にするほどまで食べることはありませんでした。
3時間おきにご飯を食べると、次の食事の時にそこまでお腹がすいていないので「いっきに食べる」ということもしなくなります。
もしお昼ご飯を抜いてしまったりすると、空腹感が激しくなり夜にかなりいっぱい食べてしまう、なんてことになりますよね?
空腹で筋肉が減少し、その空腹の反動でお腹いっぱい食べてしまう。
この生活リズムが一番体に脂肪がつきやすいのです。
そんな生活を続けていれば、どんどん痩せにくくなること間違いなしです(笑)
理想は、
- 常にお腹3〜7分目くらいの低空飛行状態で体に栄養をいきわたらせ、
- 体が常に食べ物からのエネルギーを消費している状態
です。
この状態がベストです!
そして二十歳頃の基礎代謝のベースの筋肉があれば、実は放っておいても脂肪が減ってやせていきます。
痩せやすい体になっているということです。
なぜ1日5食がダイエットに有効なのか?まとめ
いかがだったでしょうか?
なぜ1日5食を食べることがダイエットに有効なのか分かって頂けたと思います。
もう一度簡単にまとめますと、
- 3時間以上空腹が続くと筋肉がエネルギーに変換され、筋肉量が減る
- 筋肉量が減ると、基礎代謝量が減り脂肪が増え、太りやすく痩せにくい体になってしまう
- 筋肉量を減らさないように、腹八分目以下の食事を3時間ごとにとる(=1日5食)
ということです。
このように1日5食をとることによって、太る原因であった
- 基礎代謝量が減る=筋肉量が減る
- 食べ過ぎ
を防ぐ事ができます。
普段の生活で 太りやすい体を自分で作らないことが大切です!
では次のページで、その「筋肉」と「食事」についてさらに詳しく解説をしていきます。